骨盤矯正について

『骨盤矯正はしていますか?』
という問い合わせをいただくことが時々あります。

そんな時はこうお答えしています。
必要がある場合のみ矯正致します。』



「骨盤の歪みは万病のもと、だから骨盤の矯正をしましょう」
というような「骨盤矯正コース」を設定している整体院が沢山あります。

骨盤とは腰椎の下にある仙骨と仙骨を両側からサンドウィッチするように
挟み込んでいる腸骨との総称です。
股関節を含む場合もあります。

「腸骨と仙骨との間にある仙腸関節の歪みや
仙骨の歪みはその上にある背骨・頭蓋骨の歪みにつながり、
内科的な症状や自律神経と関わる症状などあらゆる症状に関係しているので
骨盤矯正をしましょう」
というのが骨盤矯正コースのある整体院・整骨院の言い分です。

本当にそうでしょうか?


そもそも骨盤は誰でも歪んでいます。
頭蓋骨も歪んでいます。
胎児期の影響と出産時の影響により
多かれ少なかれ、誰でも骨格上の歪みはあり、
左右対称の人間などいないのです。

そして、利き足・利き手の問題や
成長期のスポーツや生活習慣の影響により、
誰でも骨格には大きさや形に左右差があるのです。
そのような身体の歪みがあっても健康体の方は沢山います.

骨盤の歪み=不調の原因、ではないのです。
骨盤の矯正が必要なケースは不調の原因となる骨盤の歪みがある時だけ、です


よって、当院では
「先ず骨盤矯正ありき」の骨盤矯正コースはございません。


膜性の歪みと骨性の歪み

さて、骨盤は開いたり閉じたり、生理的な運動を繰り返しています。
頭蓋骨も生理的に拡張したり収縮したり、前後に動いたり(屈曲・伸展)しています。
骨盤と頭蓋骨の間にある背骨は、プール上に浮いたコースロープのように、
この骨盤と頭蓋骨の生理的運動の影響を受けます。

この骨盤と頭蓋骨並びに背骨(脊柱)の生理的な運動は、肺呼吸が始まる前、
つまり、胎児期から始まっており、その動きのポンプ作用は、
脳や脊髄を守り・栄養し・新陳代謝を繰り返す脳脊髄液の循環と深く関わっています。
また骨盤の収縮・拡張運動は、女性の場合、生理周期とも関わっています。

この骨盤の生理的な運動に何らかの歪みがあると、
脳脊髄液の循環に影響を及ぼし、結果として自律神経失調症その他、
内科的な不調の要因となります。

つまり問題となる骨盤の歪みは、見かけ上の歪みではなく、
生理的機能を制限する生理的な「動きの歪み」なのです。


さて、では生理的な動きの歪みを引き起こす骨盤の歪みに対して
すべて矯正が必要かと言えばそうではありません。

何故なら、多くの骨盤の歪みは(骨盤に限らず構造的な歪みはすべて)、
筋肉・筋膜・靭帯など骨以外の軟部組織の硬直により、
引き起こされているからです。
この歪みを 膜性の歪み と呼びます。
その硬直を緩めることが出来れば、骨盤の生理的運動の多くは整っていきます。
当院では鍼灸治療(主に鍼治療)により、ピンポイントにこれを行ってゆきます。
手技の方が有効な時は手技を使うこともあります(マッサージは致しません)。

膜性の歪みが取れてもなお骨盤の動きの歪みが是正されない場合の歪みを
骨性の歪み と呼びます。
骨と骨がひっかかったような状態ですので、これを改善するためには
瞬間的なそれなりの圧力が必要です。
ここで初めて「矯正」が必要となるのです。

「ボキボキしない」を強調するいわゆる「ソフト整体」では
骨性の歪みは取れません。

当院では必要な時に、必要なだけの治療を提供しています。
なお、当院では骨盤矯正に別料金は頂いておりません。


産後の骨盤矯正について

最近は『産後骨盤矯正コース』と銘打っている整体院・整骨院も増えています。
どうして態々『産後』を強調するのでしょうか。
産後であろうとなかろうと矯正の必要があればすれば良いのですから、
産後を態々強調する理由が分かりません。

確かに、出産時には恥骨同士をつなぐ恥骨結合や
仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節が通常よりも大きく緩んでしまいます。
骨盤を支える骨盤底筋も傷つき緩んでしまいます。
これが回復してゆくのに約一か月かかると言われていますが、
すっきりと元通りに戻らない方が少なくありません。

ソフト(内臓)の機能はハード(構造)の影響を受けますから、
出産後、太りやすくなったり、疲れやすく成ったり、顔の形が変わったり、
出産前にはなかった生理痛や生理不順など、様々な体調の変化を感じる人も多いでしょう。

ですから、産後の調整は早目早目に行う方が良いことは良いのですが、
「必要な時に必要な治療を提供する」当院においては、
殊更「産後」を強調する必要も、「産後骨盤矯正に特化」する必要もないのです。
そもそも緩んでいるものを正しい位置に調整するのですから、いわゆる「矯正」は要りません。
膜性の歪みを整えるだけで充分な場合が殆どです。


むしろ、矯正が必要なのは殆どが歪んでから時間が経ったケースです。
産後といっても、十数年、何十年と経っている方だっています。
出産後骨盤が歪んだまま、それ以上歪まないために筋肉・筋膜が硬直化し、
靭帯が柔軟性を失い、骨性の歪みになっていることが多いからです。

出産していない方でも、後天的な(習慣による)歪みが慢性化している場合は
骨性の歪みになっていることがあります。
また交通事故や成長期の怪我など強い衝撃による骨盤の歪みも
骨性の歪みになっていることがあります。

当院ではそのような「骨性の歪み」がある場合のみ、骨盤矯正を行います。
それ以外は内科的調整や軟部組織の調整だけで骨盤は整ってゆきますので、
いわゆる骨盤矯正は必要ないのです。

よって

当院では、骨盤矯正コースも、産後骨盤矯正コースもございません。
お身体の必要に応じて必要な治療を提供致します。


骨盤神話の嘘

骨盤、特にその中央にある仙骨の動きは、
人体にとって非常に重要です。
しかし、『骨盤の歪みさえ整えれば、健康になれる』
というのは言い過ぎです。

何故なら、骨盤は構造的に一番下にあるわけではないからです。


建築物を思い浮かべてみましょう。
骨盤は家で言えば土台に当たります。
土台は大切ですが、その下には基礎があります。

その基礎が歪んでいたら土台をいくらまっすぐに整えようとしても
焼け石に水でしょう。
整えた瞬間は良くてもすぐに戻ってしまいます。

家の場合、すでに建ってしまっている家の基礎を調整するのは大変ですが、
人体の場合はそれができます。
人体で家の基礎に当たるのは足首から下であり、
これらを調整する必要があるということです。

骨盤の下には股関節があり、膝を挟んで足首がある。
これらの構造的な調整をしないで、骨盤だけ調整しても限界がある、
ということは想像に難くないのではないでしょうか。

ゆえに、当院では内科的にも構造的に整えてゆけるよう、一部だけを見ずに、
心身全体をまとめて調整してゆきます。

構造的歪みの根本原因とは

さて、
ご自分の足をよく見てみましょう。
偏平足、ハイアーチ、浮指、外反母趾、内反小趾、巻き爪、
足裏のたこ、踵の歪み等はございませんか?
或いは靴の踵の片べりや、靴の口(足をいれてゆく部分)に変形はありませんか?

それらはあなたの普段の身体の使い方の結果です。
あなたの身体の、後天的な身体の歪みの原因は、
基本的にあなたの普段の歩き方、座り方、立ち方、習慣にあります。
それらは腰痛・肩凝り・O脚などの運動器疾患その他、
内科的な不調にもつながってゆきます。

それら症状の根本原因を改めずに、治療をただ受けるだけで健康になれるでしょうか?
もちろん無理がありますよね?
習慣という根本原因を改善できるのは、誰でしょうか。
それはご自身以外いないのです。


当院では、あなたが健康をいち早く取り戻せますよう、
最善の治療を提供致します。
骨盤矯正も必要に応じて提供致します。

さらに、あなたがご自身の習慣と向かいあわなければ、
どれだけ治療を重ねても焼け石に水となりますので、
適宜必要なエクササイズや身体の使い方など医療指導もさせて頂いておりますので、
是非実践してください。

養生(生活習慣の改善)は自己治療。
自己治療と治療院での治療が両輪となってこそ、
治療は最大限の効果を発揮できるのです。

「ただ症状さえ取れれば良い」ではなく、
自分の身体への理解を深めたい、
何が問題で、何を改めれば良いのか知りたい、と願われる方は
お気軽に先ずお電話下さい。
当院が全力でサポート致します。

当院は本気のあなたの味方です。
根本治療専門 鍼灸治療院きさらぎ
TEL 079-421-9353
加古川市野口町野口431-3

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