冷えと鍼灸治療    

兵庫県,加古川市,冷え性,鍼灸院



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冷えの原因



鍼灸院に来院される患者さん、特に女性に多いのが 冷え性。
主訴として来院される方もいらっしゃいますが、
いくつかの症状の一つとして訴えられることも多いものです。

中には「体質だから」と諦めている方も少なくなく、
いくつもの(間違った)冷え対策を試みてきたであろうことが窺い知れます。

冷え性が男性に少なく女性に多いのは、先ず筋肉量の違いです。
基本的な身体のつくりとして女性の方が男性に比べ筋肉量が少なく脂肪が多いため、
基礎代謝量が少なく、血行が悪くなりがちです。
運動不足、筋肉の硬さがあればより冷えやすくなります。

筋肉量が多く冷え性になりにく男性が冷え性の場合、より状況が悪いとも言えます。
運動不足、筋肉の硬さにに加えて暴飲暴食・喫煙など生活習慣の問題により
内臓が冷えてしまっていることが考えられます。

手足の末端が冷える末端冷え性は改善しやすく、基礎体温の低さを伴う冷え性はそれだけ改善するにも時間がかかります。

  • 筋肉量
     筋肉量の少ない人は基礎代謝量が少なく冷えやすい
  • 筋肉の柔軟性
     筋肉の柔軟性が落ちて硬い人は血行が悪くなりやすく冷えやすい
  • 運動不足
     下半身は特に筋肉の収縮が血行を担うので運動不足の人は冷えやすい
  • 喫煙
     血行と関わる呼吸器の働きが低下するので冷えやすい
  • 飲酒
     アルコールは身体を冷やすので、飲酒の習慣のある人、呑み過ぎの人は冷えやすい
  • 過食
     慢性的な食べ過ぎで内臓が疲弊すれば冷えやすくなる
  • 偏食
     炭水化物・糖分ほか身体を冷やす傾向のある食べ物や香辛料の摂り過ぎは身体を冷やす
  • 水分不足
     慢性的な水分不足は、血行・津液(血以外のあらゆる水分)が滞り、
     内臓の機能低下を来たし、冷えにつながる


冷え性の実際

さて、一口に冷え性といっても冷えの症状はさまざま。
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もっと細かく診れば

  • 足先が冷える
  • 足首から下が冷える
  • 膝から下が冷える
  • 腰から下が冷える
  • 手足ともに冷える
  • 冷えのぼせる
  • 足の裏が熱る
  • 手や足が熱るが寒がりで冷えを感じる
  • 体表が熱く身体の内側で冷えを感じる(真寒仮熱)
  • 全身及び内外ともに冷える
  • 他覚的には冷えているのに自覚はない 
                        
    などなど、人によって様々です。


冷え・・・東洋医学的考察

さて東洋医学では「冷え」をどのように捉えるのでしょうか?


実は東洋医学では上記のような症状としての冷え、
すなわち「冷え性」だけではなく、
すべての症状の背景に「冷え」があると考えます。


この「冷え」を「精気の虚」と言います。
この場合自覚的に冷えを感じるかどうかは問いません。


「精気の虚=冷え」とはすなわち内臓の機能的失調を意味します。
別の言い方をすると
陰気と陽気の不調和な状態、
さらには全体的な気の力が低下している状態と言えます。
症状や個人差は様々ですが、ひとえに生命力の低下状態と言い換えて良いでしょう。

  • 「陽気」とは身体を暖め、様々な機能を促進させる活動的な性質を持った気です。
  • 「陰気」とは身体を冷やし、様々な機能を抑制する働きを持った気です。
  • 陰陽の基礎は陰にあり、陽気は陰気によって制御されます。



健康な心身はこの陰気と陽気が程よい調和を保っており、
この陰陽の調和が崩れるとさまざまな症状が発症します。

すべての病の基礎には陰気の弱まりや不足、すなわち陰の虚があります。
この状態を 「陰虚」といいます。
陽気を制御し、身体全体に適度にその熱を分配していた陰気が虚すことにより、
陽気は体表や身体の上部に偏ってきます。
反面陽気が不足した下半身や身体内部が冷えることになります。
陰虚によって寒熱の偏在(アンバランス)が生まれるのです。



陰虚がさらに進むと陽気そのものもまた弱まってきます。
この状態を「陽虚」といいます。
暖める作用を持つ陽気そのものが不足しているのですから、
冷えがさらに進んだ状態と言えます。

ここで大事なことは
陽虚とは陽気が虚しているだけではなく、陰も虚しているということです。
陽虚とは陰虚が進んだ状態であり、陰も陽もともに虚している状態なのです。


幼少期から体力のないいわゆる虚弱体質といわれる人は、
この陽虚状態にあるといえます。
また最近ではある年代を境にして陽虚傾向の人たちが増えています。

さらにはエアコンなどの普及、食事や生活スタイルの変化などの影響により、
若い世代や子供の中にも基礎体温の低い低体温症の方が増えています。

基礎体温が低いということは、免疫力が弱いということ。
健康を保つための体力が落ちているということです。
それは動物としての生命力が弱いということですから、
たとえば不妊症の原因ともなります。

快適で便利な過保護な環境にならされた身体は年々弱体化していく傾向にあるのです。


これらの方は環境の変化に順応する力が低下しているため、
周囲の温度に敏感で暑がり且つ寒がりということも多くなります。
風邪を引いても短期間で治せず、ずるずるといつまでも微熱や症状が続く方もいます。

体力測定で図れる体力も大切ですが、
それ以上に環境の変化に柔軟に対応し、健康を保てる力、
風邪などを引いてもさっと熱を出し、短期間で治せる回復力、
そのような体力こそが大切なのです。



さて陰虚によって寒熱の偏在(アンバランス)が生まれるわけですが、
この寒熱の偏在があらゆる症状を生み出します。
陽虚であっても生きている以上陽気が完全になくなるわけではありませんので、
この原理は変わりません。

上手にコントロールされなくなった陽気(熱)や陰気(寒)は、
停滞した場所や経絡で悪さを働きます。

陰虚の冷え性に付随しやすい症状として、
便秘・頻尿・不眠・むくみ、その他 足のほてりや痒み などがありますが、
これらの症状は基本的にこの停滞した陽気、すなわち熱によって起こります。

つまり「精気の虚=冷え」によって生じる
偏った寒によって冷え症状が、
偏った熱によって便秘・不眠・足のほてりや痒みなどの症状が生まれるのです。

基本的には
大腸経に熱が滞ると便秘
膀胱経に熱が滞ると頻尿
胆経に熱が滞ると不眠
という具合に停滞した経絡あるいはその関係する臓器の持つ働きに影響を与えるのです。
(実際にはもっと複雑で、また違う病理的経過を辿るものや
逆の症状が現れる場合などもあります。)

陰虚が進み全体的な気血の量が不足し、より冷えの進んだ陽虚という状態になると
気力・体力が低下し、集中力の欠如・注意力の散漫、食欲不振、視聴覚過敏などの症状、さらには不安感や焦燥感、うつ的傾向など精神症状にもつながってゆきます。

例えば咳や熱、湿疹、下痢など、身体を改善してゆく働きとしての症状とは違って、
これらの症状は危険を知らせる警報としての意味合いの強い症状ですから、
よりしっかりとその旨をご本人が受け止めて、治療に臨むことが大切になってきます。



このように「冷え性」というものは
東洋医学においては「精気の虚」という根本的な冷えを背景に生まれる
生命力低下のバロメーターであり、
対症療法的に対処すれば良いようなものではないのです。



たとえ「冷え症」という症状名で一括りにできたとしても、
人により病態も体力も体質も違うのですから、安直に症状だけを診て
「この症状にはこのツボ、あの症状にはあのツボ」というわけにはいきません。

冷え性という症状を目標に治療するのではなく、
どの臓器が弱り、どの経絡に寒または熱が停滞しているのか。
氣(気・血・津液)の状態はどうなっているのかを捉え、
その「冷え性」の病理的背景に応じた治療が必要なのです。

問題にすべきはこの「精気の虚」という根本的な冷えそのものなのです。


冷えと鍼灸・・・治療の実際


さて、冷え性の病理について陰虚・陽虚を軸に
簡単に説明いたしましたが、実際にはもう少し複雑です。

  • 瘀血(おけつ)という血の停滞
  • 血虚という血の不足
  • 水滞または水毒という水分の停滞

という問題が絡んできます。
女性に冷え性が多い原因の一つは
月経や出産の関係で血虚や瘀血になりやすいからなのです。


しかし、冷え性の根本的な原因が
「精気の虚」すなわち内臓の機能的失調にあることには変わりありません。
血虚や瘀血も水滞も「精気の虚」を背景に生まれるものだからです。



よって当院では冷え症という症状に対して治療するのではなく、
この「精気の虚」すなわち
この内臓の機能的失調を整えていくことを目的として治療して参ります。

症状としての冷えは、結果として自然に改善されていきます。
治療によって正常な機能バランスを取り戻した結果、
あなた自身の治癒力があなた自身を治してゆくのです。

冷え性の治癒経過



冷え性の治癒経過は陰虚か陽虚か、またその度合い、
さらには瘀血の有無、水滞の程度などによって変わってきます。


基本的には陰虚で瘀血のない人の方が
冷え症状は早く改善されてゆきます。
瘀血があれば気も停滞しやすくなるので、その分治療は長引きます。

陽虚の人は体力そのものが低下している状態ですから、
まずその体力をつけていくことが先になります。

つまり陽虚の人の場合は
陰虚状態まで心身の状態を引き上げることが治療の第一段階となります。


症状の改善の仕方は人それぞれですが、
基本的には熱による症状が先に取れてゆく傾向があります。
すなわち便秘・頻尿・不眠などの症状が
先に取れていきます。(これらの症状が熱以外の理由で起こる場合もあります。)

熱による症状もその原因は「精気の虚」という根本的な冷えにありますので
これらの症状が改善されたということは
それだけ「根本的な冷え」が改善されている証拠なのです。


陽虚の方の場合、症状としての「冷え」が解消されるのはその後になることが
多くなりますが、必ず良くなりますので根気良く治療を続けてみてください。

なお、筋力特に下半身の筋力の無さや硬さ、
運動不足が冷えに大きく関与している場合もございます。
その場合は筋力をつけていただくこと、運動も必要です。
また喫煙、過度の飲酒、過食、偏食など生活習慣上の問題がある場合はその改善も勿論必要です。


姿勢・運動習慣、食習慣、精神習慣の中に殆どの病の原因があります。
どれだけ治療を重ねても原因を改めずに根本的に治癒する筈はありません。
別言すればあなたには可能性が、出来ることが沢山あるという事です。
治療を通してご自分の身体についての理解を深め、
健やかな未来を引き寄せてみませんか?
お気軽にご相談下さい。

院長 吉良 淳
はり師・きゅう師(国家資格)
漢方鍼灸臨床研究会認定漢方鍼灸医
日本刺絡学会認定鍼灸師
FTPピラティス認定ベーシック・トレーナー  
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