喘息、気管支炎、夜間咳・・・
長引く咳でお困りではありませんか?
対症療法で良くなりましたか?
「咳止め」では治らないのには理由があります!
根本から治療するなら加古川市の根本治療専門の当院へ!!
お気軽にご相談下さい。
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気管支炎・喘息と鍼灸
西洋医学では、主にウィルスの感染に起因する気管支の炎症があり、
喘鳴(呼吸時にヒューヒュー・ゼイゼイなど音がする)のないものを気管支炎、
ダニ・ハウスダストなどのアレルゲンに接することで発症する気管支の炎症をアレルギー性気管支炎、
慢性的な気管支の炎症があり、発作的呼吸困難を発症するものを喘息などと定義するようです。
喘息の前段階を咳喘息と呼ぶ場合もあります。
さて、東洋医学ではこのような症状の程度別の病名付けは致しません。
なぜなら臨床的にあまり意味がない からです。
これはもちろん、間質性肺炎、肺気腫、石綿肺、肺マック症、気管支拡張症など
組織の繊維化(瘢痕化)など不可逆的な器質的病変を伴う呼吸器系疾患でも同じです。
きっかけがウィルスや細菌などの感染であれ、アレルゲンとの接触によるものであれ、
石綿などの環境要因であれ、はたまた心理的ストレスに起因するものであれ、
呼吸器系に炎症があること自体に変わりはなく、
且つまた病院で「喘息」などと診断されたとしても、
体質・体力・習慣・環境など、条件・状態は人それぞれ違うのですから、
同じ病名・同様の症状でも東洋医学では治療方法は人それぞれ違って当然なのです。
『東洋医学は病ではなく、人を診る医学』といわれる所以です。
東洋医学的考え方
東洋医学的では、咳症状は直接的には局所(気道・気管支・肺など)の熱の停滞を解消するための生体の反応、
つまり必要があって症状は生まれると考えます。
因みに熱の停滞がもっと体表面にある場合は、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹など皮膚症状となって現れます。
熱の所在(籠る場所)と質・量によって、症状が違うだけなのです。
※この辺のことは「鍼灸とアトピー・喘息」に詳しく書かせて頂いておりますので、
是非ご参照下さい。
熱の停滞の原因
何故、咳が出るのか。
その直接的原因は分かりましたね?
そう、呼吸器系の熱の停滞です。
では、そもそも何故熱が籠るのでしょうか?
①排泄機能の低下
健康体では体内で生産される熱の余分は、
排便・排尿・発汗・月経などの排泄機能によって処理されます。
何らかの理由で排泄機能が落ちるから熱が停滞してゆく のです。
②肝の機能の低下
東洋医学では精神活動、消化吸収、気血の運行をスムーズに促し調整する働きを疏泄機能と呼び、
肝が司っています。
また肝は全身の血流量を調節する働きも司っています。
何らかの理由で東洋医学的な肝の働きが低下することで、熱が停滞しやすくなる のです。
※東洋医学的な肝は西洋医学の肝臓とイコールではありません。
以上は生理的な原因です。
鍼灸治療が関わるのは主にこの領域です。
では、これら生理的な原因を引き起こす何らかの理由とは?
それが根本原因です。
あなたが向き合うべき本質的原因です。
より本質的な原因とは
〇熱が籠りやすい因子がある
①食事の問題
〇過食・・・・・・・暴飲暴食、エネルギー消費量(基礎代謝と運動量)に対して相対的に食べすぎ
消化・分解・吸収・排泄にエネルギーを回さざるを得ないので
内臓全般に負担がかかり、治癒が遅れる。
〇食事内容・・・・・外食・インスタント食品など味の濃い食べ物、香辛料過多、
炭水化物や砂糖など糖になるものの摂りすぎ
慢性的な食べすぎは、消化器系を中心に内臓全般に負担をかけます。
分解・解毒を司る肝臓に負担をかけ、疏泄機能が低下し、血流の停滞(お血)を招きます。
※食事ではありませんが、外から取り込むものとして煙草があります。
呼吸器系の病の原因となり、増悪因子となることは明白です。
呼吸器系疾患の治療に当たっては先ず喫煙を止めることは絶対条件です。
②姿勢・運動習慣の問題
〇身体の使い方・・・猫背、舌の位置、無駄な力み、肋骨の使い方など呼吸器を充分に使っていない
呼吸器の働きを阻害する身体の癖(習慣)を持っている。
呼吸器への構造的負担
〇運動量・・・・・・食事量(エネルギー摂取量)に対して運動量(エネルギー消費量)が少ない。
大人になれば特に歳を重ねるほど基礎代謝も落ちてきます。
食事量に見合った運動をするか、運動量に応じて食事量を制限する必要があります。
〇運動不足または過多
肝は筋肉とも深く関わっている。
筋力不足も筋肉の使い過ぎも肝に負担をかける。
③ストレスの問題
〇環境・・・・・・・社会的環境・自然環境・人間関係などにストレス要因がある
〇思考習慣・・・・・要らぬストレスをかき集める思考習慣・精神習慣がある
完璧主義、悲観主義、情緒面で人に依存的(イライラしやすいなど)、
自己肯定感が低い、精神的トラウマなど
肝は怒りや抑鬱・不平不満などの精神的ストレスとも深く関わり、
慢性的なストレスは肝機能の低下につながる。
慢性的な食事、姿勢・運動、精神的ストレスは
疲労、自律神経の失調、免疫力の低下或いは過剰等を招きます。
呼吸系への熱の停滞は、あくまでその結果の一つであり、
咳症状自体は必要があって生まれるものなのです。
治療の目的とは
症状とは、異常事態を知らせる身体からの警報であり、
あるいは異常事態を改善しようとする働きそのものです。
病院での薬物治療は、この咳を抑えこむことを目的とする対症療法です。
発作時など緊急時の薬物使用は致し方ない部分がありますが、
必要があって生じる症状を抑えこむことが、人体にとって本質的に良いことなのか、
はなはだ疑問です。
あなたはどう思いますか?
「東洋医学に基づく鍼灸」を謳っている鍼灸院でも、
実際には咳にはこのツボ、痰にはこのツボなど、ツボ療法である場合が殆どです。
西洋薬と同じように「咳止め」が目的です。
人ではなく症状と向かい合っている対症療法であり、
原因は放置されたままですから
根本治療とは逆方向の治療です。
あなたも対症療法的効果ばかり追い求めてはいませんか?
根本治療とは、症状によって人体がしようとしていることを助ける治療です。
咳や痰は気管支周辺の熱の発散・解消を促しているのですから、
熱の停滞を生む内臓の機能低下を回復させ、気血水の循環を正常化し、
咳や痰を必要としない状態へと身体全体を整えることが根本治療の目的なのです。
当院ではさらに呼吸器系に負担をかける物理的・構造的な問題、
つまり、筋・骨格系の問題も同時に整えてゆきます。
内科的不調和と構造的不調和を同時に調整することが
治癒力の回復を促し、高まったあなたの治癒力が病を癒すのです。
鍼灸治療ですることを簡単に言うと
〇停滞している余分な熱を取り、気血水の循環を促す=瀉法(しゃほう)
〇低下している内臓の機能を整え、
内臓全体の機能的バランスを取り戻す=補法(ほほう)
これだけです。
ただし、
同様の症状でも内臓全体の機能的なバランスの崩れ方、
どこが弱って、そのせいでどこが過剰に働いているのか、
どこにどれだけ熱の停滞、気血水の停滞があるのか、
体質・体力・体調も人それぞれ違うので、
どこにどんな鍼をどんな順番でどんな手法を使って治療するのかは
人それぞれ違ってくるのです。
身体全体の状況と根本的原因を見定めて、必要かつ適切な治療だけを行うこの治療に対し、
症状だけを追って治療しようとすると
『呼吸器系(肺経)の熱だから、肺経の経穴(ツボ)を瀉法すれば良い。』となります。
現在、多くの鍼灸院・鍼灸整骨院で行われている鍼灸治療は、
主に運動器疾患向けの西洋医学的な刺激理論によるものが多く、
内科的病症に対応していないことが少なくありませんが、
東洋医学を謳っている鍼灸院でも上記のような症状別のツボ療法、
つまりは対症療法になってしまっていることが多いものです。
「必要があって生まれた症状」だけを相手にして、より根っこにある本当の原因を放置したままなので、
一時的に症状は取れても、根本的には良くなる筈はありません。
どれだけ対症療法を積み重ねても治らない原因がここにあります。
臨床的には症状のあるところに原因はないことの方が多いのです。
「症状を追わない」「症状に捉われない」ということは
治療する側にとっても治療を受けるみなさんにとっても大変重要なことです。
慢性疾患の症状から卒業、
または症状を緩和し、QOL(生活の質)を高めてゆくためにこそ、
症状ではなく、原因と向き合い、ご自分の身体への理解を深めてゆきましょう。
間質性肺炎、肺気腫、肺マック症、石綿肺など不可逆的な組織の変性を伴う疾患ならなおさらです。
病の進行を抑え、残っている機能を最大限に引き出すために。
当院では、心身全体の機能的・構造的不調和を整え、
あなた本来の治癒力を引き出すための治療を提供致します。
治療効果を高めるには
鍼灸治療自体が担うのは
内臓、自律神経、脳脊髄神経系、免疫系の調整と
筋・骨格上の問題の調整です。
氣(気・血・水)の調整と言っても同じことです。
では、そもそも体調を崩した原因、
症状を必要とするまでお身体を追い詰めた生活習慣を
より良く改善してゆけるのは誰でしょうか?
そう。もちろん、ご本人ですね?
ご本人以外にないのです。
【不養生は治療では治せない】のですから。
※小さな子供の場合は、環境因子(大気汚染、家のダニ・カビなど)を除いては
親の影響です。
子供が見て学ぶ身体の使い方・扱い方の最初の先生は親ですから。
どこでどれだけどんな治療を重ねても、不養生を改めなければ、
つまり、原因を改めなければ、それは治療効果の邪魔となり、治癒を阻害します。
あなたの大切なお金と時間を無駄に使うことになるでしょう。
それって馬鹿馬鹿しいと思いませんか?
医療に依存的な人は、それだけ治癒が遅れます。
治そうというエネルギーの高い方ほど、予後は明るくなります。
養生とは自己治療
治療と養生の積み重ねが、健康を取り戻し
未来を明るくする鍵となります
〇依存的に治療を受け、養生には励みたくない。誰かになんとかしてほしい。
〇主体的に治療に臨み、自分の身体への理解を深め、日常に活かして未来を明るくしたい。
あなたはどちらですか?
当院は本気のあなたの味方です。
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加古川市野口町野口431-3
電話受付 午前9~午後1時 午後3~午後7時(土曜は午後4時まで)
休診 水・日曜の午後 祝日 第3日曜
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院長 吉良 淳
はり師・きゅう師(国家資格)
漢方鍼灸臨床研究会認定漢方鍼灸医
日本刺絡学会認定鍼灸師
FTPピラティス認定ベーシック・トレーナー
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