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加古川市近郊で自分に合った鍼灸院をお探しのあなたへ

加古川市,鍼灸院,根本治療専門

健康を願い、自分に合った治療院・治療法はないものかと
探している方は多いものです。

インターネットを覘けば、治療法に関する溢れるほどの情報が並んでいます。
中には聞いたこともない治療法も沢山あります。
街に出れば、あんま、マッサージ、指圧、整体、
カイロプラティック、オステオパシー等など、様々な施術院があります。
ここ加古川市でもどんどん増えています。
正直どの治療法、どの治療院や施術院が自分に合ってるかなんて
よく分かりませんよね。


鍼灸治療ひとつを取ってみても、現在では様々な理論に基づく鍼灸法があり、
その実際は一様ではありません。
それぞれの実態は、実際に治療を受けてみないと分からないのが実のところでしょう。

しかし、治療というものは一時とはいえ自分の身体を他人にあずけるもの。
初めて場合は少なからずの不安があるものです。


だからこそ、

  • どんな治療法なのか
  • どんな治療院なのか
  • どんな症状に効果があるのか
  • 自分でも治療を受けて大丈夫なのだろうか?

など、『実際に治療を受ける前に知っておきたい』、そう思うものではないでしょうか?
自分の身体を任せるものだからこそ慎重に、そして本当に自分の心身を変えてくれる、
力になってくれる治療院を見つけたいものです。
ここでは、そんなあなたの不安や疑問に応えられるよう、
当院を紹介いたします。


  • 当院ではどんな診察をするのか
  • どんな治療をするのか
  • どんな方針で治療するのか
  • どんな病や疾患に対応できるのだろうか
  • どんな道具を使うのか

など出来るだけ詳しく、出来るだけ平易に記してみました。
このページを読み進んでいただければ、
きっとあなたにも安心していただけることと思います。



治療院を選ぶ基準、そこに何を求めるかは人それぞれ。
そのすべてにお応えすることは出来ないかも知れません。

特に

  • 症状さえ取れれば良い
  • 自分の身体と向き合うつもりはない
  • 医療指導を守り、生活習慣の改善に取り組むつもりはない
  • 施術時間は長い方が良い
  • 自分の注文・要望通り、オーダーメイドの施術をして欲しい
  • とにかく安い方が良い(健康のための投資はなるべくしたくない)

残念ながら当院ではそのような意識の方のご期待には副えません。


しかし、

  • 大事にならないうちに予防や体調管理として
    心身全体を診てくれるところが欲しい
  • 薬に頼らずに体調管理がしたい
  • 機械に頼った時間かせぎやごまかしの治療は受けたくない
  • その場限りの「慰安」ではなく「治療」を求めている
  • もう『治療院巡り』で時間もお金も無駄にしたくない
  • 対症療法ではなく根本的に病を治したい
  • 体質改善をして長年の病苦から開放されたい
  • 自分に合った養生法、生活習慣の改善点を知りたい
  • 心身を調整して、仕事や運動のパフォーマンスを上げたい
  • ストレスに負けない気力・体力を身につけたい
  • 元気になってやりたいことがある


そんな本気のあなたにこそ受けて欲しい
専門院だからこそできる最善の治療がここにはあります。

鍼灸治療院きさらぎが、あなたの答えとなれるなら幸いです。


  予約制 TEL 079-421-9353 

   当日予約可(土日の初診を除く)            

電話受付 午前9~午後1時 午後3~午後7時  休診 水/日曜午後 祝日 第3日曜
臨床中はすぐに電話に出られません。長めにお呼び出し下さるか 
お手数ですが、時間を置いておかけ直し下さい。   


ご来院患者さんの傾向 ~加古川市の鍼灸専門院 きさらぎ


選ばれる理由

当院には生後1カ月以下の赤ちゃんから90を過ぎたご高齢者まで
年齢層としては実に幅広くご来院頂いておりますが、
20代後半から40代前半の働き盛りの方が中心になります。
またその8割は女性です。


その理由として、患者さんにどうして当院に通い続けて
いらっしゃるのか伺ってみました。

  • 病院や整骨院などで取れなかった症状が改善されてきたから
  • 最もツライ症状以外にも嬉しい変化が次々に起こるから
  • 様々な症状や心身に対する悩みに柔軟に対応してくれるから
  • 「ハリ」と聞いて不安だったが痛みなど殆どなく、治療が心地良いから
  • 落ち着いた清潔な環境で待ち時間なくゆっくり診てもらえるから
  • 病院では聞いて貰えない話もじっくり聞いて貰えるから
  • 自分で出来るセルフケアの方法や適切なアドバイスをもらえるから
  • 冷え症状が改善し、低かった基礎体温が上がってきたから
  • もう二度と同じ辛い思いを味わいたくないので、予防として

等々の声を頂きました。



また女性は男性に比して健康意識が高いので、治療経過の中で

  • 「疲れにくくなった」
  • 「化粧のノリが良くなってきた」
  • 「むくみが取れてきた」
  • 「気分が明るくなってきた」
  • 「息がしやすくなり、精神的に落ち着いてきた」
  • 「朝スッキリ起きられるようになった」
  • 「目がスッキリして見やすくなった」
  • 「気力が湧いてきた 意欲が出てきた」

など主訴以外の心や身体の変化を細やかに察して下さる方が多いことも
その要因の一つでしょう。


後ほど詳しくご説明致しますが、

内臓の機能的失調を整えることを主眼とする漢方鍼灸(東洋医学的鍼灸)は
治療を花を育てる事に喩えれば、『枯木に花を』ではなく、先ず土壌を整え
根っこの生命力を高めることで美しい花を咲かせようとする治療法です。



土の状態がガチガチに硬かったり、水はけが悪かったり、岩だらけ雑草だらけであれば
その分、柔らかなフカフカの土に変えていくにはそれなりの時間が必要になります。
芽が出て葉が茂り、花が咲くのはその後です。

つまり、症状の改善は心身の状態の改善に遅れてやってくるのです。
表面的な痛みや症状は即座に、或いは早い段階で取れていきますが、
慢性化し複雑化した病・症状や体質改善のための治療、
そして良い状態を安定的に保ち、また環境や気候の変化に柔軟に対応できる
しなやかな体力を育てるには、それなりの時間が必要なのです。


しかし、主訴(もっともツライ症状)の改善の調子がゆるやかでも、
ガチガチの土や水はけの悪い土が柔らかなフカフカの心地良い土に変わっていく感覚
若芽が芽吹き、青々とした葉が育っていく感覚は主訴ばかりにとらわれずに
心身全体の変化に耳を澄ませば必ず感じられるものなのです。

それが上記のような喜びの声です。



そのように花が咲くまでの経過を喜び楽しめる方が、
基本的に女性に多いのに比べると、とかく男性はすぐに結果を求めます。
土壌なんて根っこなんてどうでもいい、とにかくまず花が咲くことを求めます。
女性であってもそのように主訴の変化にばかり意識がいく方は
良くなっていく様々な変化に気づけず、残った症状ばかりが気になり、
自ら苦しみ、やがて諦めてしまいます。

様々な健康情報に振り回され、いくつもの治療院を渡り歩く
「治療院ジプシー」になっている方が少なくありません。
そのような方はまた同時に治療に対する依頼心・依存心が強く、
自ら変わろうとする意識が低い傾向があります。

故に自宅灸(自分でしていただくお灸)や体操、姿勢や食事の改善など
お身体の状態に合わせた必要なアドバイスをしても実行しようとはされません。
『無理』の一言で聞く耳持たない方もいらっしゃいます。
『私は長年これでやってきたから』と開きなおる方もいらっしゃいます。

自分で出来る草抜きや水やりもしないで、『とにかく花を咲かせてくれ』と言われても、
そのような状況での治療には自ずと限界があることは想像に難くないでしょう。

「助けてくれ」と叫びながらも、差しのべられた手を振り払い続ける人を
一体誰が助けられましょうか。


どのような治療を受けるにせよ、
否、治療以外のあらゆる場面においても、
不安や疑い、そして依存心はあなたの持つ可能性を狭めるものでしかないのです。



治療経過の良い方は、病態の如何を問わず、皆さん一様に素直でおおおらかです。
自ら変わろう、変わりたい、良くなろうと前向きな意識を持っていらっしゃいます。
同じような病態から治療を始めても、そのような意識のあるなしで
予後は大きく変わってゆくのです。

医療指導を守り実践する。
実践するからこそお身体への理解が深まり、
理解が深まるからこそ問題意識を持って治療に臨むことができます。
問題意識を持って治療をお受けになることで、さらに多くの気づきが得られ、
治療効果に拍車がかかり、「症状のない状態=健康」ではなく、
真の健康、健康増進を引き寄せることが出来るのです。


例外としてうつやパニック障害などの精神障害が出ている方は、
病の進行によって気が塞がり、後ろ向きな気持ちになっているのですから、
勿論初めからそれを求めることは出来ませんが、基本的に治療というものには
患者さん自身の自ら治ろうとする気持ちと姿勢が最も大切であり、必要なのです。



同じ治療を受けるなら、時間もお金も無駄にしたくはありませんよね?


あなたが本気で健康になりたいとお思いなら、
どうぞ素直で前向きな気持で当院にお越しいただきたく思います。
それが治療効果を上げる何よりの秘訣なのですから。

そして、そんなお気持ちを持って当院にご来院下さるあなたを
当院は全力でサポート致します。
当院を受診して良かったとあなたに心から笑って頂けますように。


根本治療専門 鍼灸治療院きさらぎ
  

  予約制 TEL 079-421-9353 

ご来院される患者さんの主な症状の傾向



さて、ご来院される患者さんの主な病・症状としては
次のようなものが挙げられます。

  • 不眠・むくみ・眩暈(めまい)・イライラなどの不定愁訴
  • 疲労感・冷え症・偏頭痛・便秘・頻尿・高血圧などの慢性症状
  • 月経痛・生理不順・不正出血や不妊症・不育症など女性特有の症状
  • アトピー・喘息・花粉症などアレルギー疾患とされている症状
  • 湿疹・蕁麻疹・掌蹠膿疱症などの季節性或いはストレス性の皮膚症状
  • 顔面神経麻痺・ヘルペス(帯状疱疹)・突発性難聴などの急性疾患
  • パニック障害・うつ症状などの精神障害
  • 繊維筋痛症・むずむず脚症候群・慢性疲労症候群などの現代病
  • パーキンソン病・潰瘍性大腸炎・膠原病などの難治性疾患

など内科的な疾患が主になります。

これらの方は肩こり・腰痛などを随伴症状として抱えている場合が多いものですが、
まとめて治療してゆきます。


次いで肩こり・腰痛・膝痛など運動器疾患を主に来られる方が多くなりますが、
その場合保険が効くからでしょう、整骨院などをいくつも巡った末にいらっしゃる場合が殆どです。

[check] 強いマッサージ(筋肉・筋膜並びに毛細血管が硬くなり、感覚が鈍磨してゆきます)
[check] 牽引(百害あって一利なし 牽引器のある院は避けましょう)
[check] 不必要な矯正(矯正してはいけない歪みもあります)

など不適切な施術を受けていると心身の歪はより人為的で不自然な歪みとなり、
どんな施術も受けたことのない方よりも状態は悪くなってゆきます。

そのような、症状・状態が慢性化・複雑化している場合でも
当院では症状や症状の出ている部位だけを診る事はなく、
あくまで心身全体のバランスを調整することを主眼に治療して参りますことで、
患者さんから多くの喜びの声を頂いており、嬉しい限りです。


このように様々な病や症状にまとめて対応出来るのは
当院が 根本治療の専門院 だからです。

病の根っこ、土壌から治療していく漢方鍼灸を受けられる鍼灸院は
全国でも1割程度しかありません。


しかし、どのような症状・疾患も症状の強さや多少に関わらず、
慢性化・複雑化するほど、治療にも期間・回数が必要になるケースが多くなります。

早め早めの治療、そして体調管理としての定期的な治療をお勧めします。


鍼灸治療院きさらぎの治療法


経絡治療 加古川市の鍼灸治療院きさらぎの治療法

掌,芽吹き,植物,命の芽吹き,鍼灸治療院きさらぎはみなさまの健康 命のきさらぎを応援します,病の改善は根っこから



鍼灸術には現在様々な流派や理論がありますが、
その多くが、西洋医学における神経学に基づく刺激理論であり、
その目的は疼痛の緩和・消失です。

つまり、鍼灸という東洋医学の道具を使っていても、
それは西洋医学的鍼灸であり、
「そこには本来の東洋医学はない」ということになります。


当院が提供する鍼灸術は 『経絡治療』 と呼ばれる鍼灸法です。


『経絡治療』は流派の名前ではなく、また昔からあった名前でもありません。
経絡、気の概念を前提としない鍼灸など明治以前にはなかったので、
わざわざ「経絡」を名乗る必要性も当然ながらなかったのです。

西洋医学を至上とする現行の医療制度の中、横行する経絡の概念を用いない
「現代医学的鍼灸」、「西洋医学的鍼灸」に対する形でやむなく生まれた名称です。



経絡治療は、三千年の歴史を基礎とした東洋医学的鍼灸、
即ち 漢方鍼灸 であり、
臓腑経絡学説・陰陽五行論並びに天地人・三才説に基づいた東洋医学の本道です。


「内臓の機能的失調を整え、自然治癒力を高める」ことにより、

全身の痛みや各症状の治癒を導いてゆきます。


つまり、

「症状という身体からの警報を抑え込むための対症療法」ではなく、
「本来の身体機能を回復させるための根本治療」

を基本としているのです。
そしてこれこそが 「未病を治す」 という言葉の本義でもあるのです。

たとえば、ここに一本の病にかかった木があるとします。

この木を治療するとき、症状の出ている枝葉に薬剤を塗ったり、
枝ごと切り落としたりするのが、西洋医学的治療。

弱っている根っこの生命力を強化し、あるいは土壌そのものの改善を図るのが
東洋医学的治療といえるでしょう。

漢方鍼灸臨床研究会会員之章,漢方,鍼灸

東洋医学的鍼灸は統合医療。その専門性は
スペシャリティ(深いが狭い領域での専門医療)ではなく、
ジェネラリティ(深く広く全科対応の医療)の先にあるのです。



 

経絡治療の特徴 ~加古川市の鍼灸治療院きさらぎの治療とは



 経絡治療は、大きく「本治法」と「標治法」とに分けられます。

  • 本治法

    すべての病・疾患の原因となる
    内臓の機能的失調と機能低下を整える根本治療

診察・検査の結果、その時点で心身の不調和、異常部位を最も改善させる
経穴数穴を選定して治療する経絡治療の主軸となる治療法です。

足に鍼を打っているところの写真,加古川市,鍼灸院

  • 標治法

    本治法の補助的役割を果たす治療法です。
    標治法は本治法と独立したものではなく、
    内臓の機能的失調により生じた寒熱の波及部位に対する治療であり、
    本治法あっての治療法と言えます。

継続治療により治癒力が安定してくると、
鍼に対する反応・変化も速くなってくるため、
それにつれ標治法の必要性は下がってきます。

また診断の精度が上がるほど、本治法の人体に及ぼす調整力も高まるため、
それに伴い標治法は要らなくなります。

そのため、当院では年々施術時間が短縮され、
お身体の負担の少ない、より軽い刺激での治療が可能となっています。

なお、症状とは自然治癒力の発現そのものであり
当院では緊急時以外はいたずらにこれを抑え込んだり
ただ消し去ることを目的とした施術は行いません。



 

当院の特色



さらに当院の標治法には特色があります。
それは 構造学的身体観察に基づく治療 であるということです。
平たく言うと、連動的な身体の「動きの偏り」に対する治療 です。


これは単に「この筋肉が緊張している、ゆるんでいる(弱っている)」
「こう骨盤がずれている、背骨が捩れている」と診るわけではありません。

筋肉のアンバランスや骨盤の歪みなど誰にだってあります。利き足利き腕がある時点で、それはすでに身体の使い方に癖があるということなのですから。

左右均等の身体などありません。
十月十日の胎児の時期、そして吸引分娩、帝王切開など出産時の影響を受けて、誰でも多かれ少なかれ生まれながらの歪みを抱えているのです。


問題は筋・骨格が単にどう歪んでいるかではなく、

その歪みがどこから来て、どれだけ固定化し、

どう心身全体の異常、機能障害を作っているか

なのです。


身体というものは、すべて有機的につながって連動して働いているものです。
それゆえに、身体のどこかに歪みが生まれると、その歪みは全身に波及してゆきます。
指一本の異常でも、それは全身に影響を及ぼすのです。


たとえば膝が痛いからといって膝だけを診て治療しても治りません。
五十肩だからといって肩だけを治療しても治らないのです。

膝が痛むには痛むだけの、五十肩になるにはそうなるだけの
身体の歪と硬直があるのです。


そしてまた膝の痛みや五十肩の痛みをかばうことで、
さらに身体は歪と硬直の度合いを増していきます。
慢性症状になるほど治るのに時間がかかるのは、
この歪と硬直の根がそれだけ深いからなのです。


そして全身に広がったその歪みは、内臓の機能的失調を引き起こします。
また精神にも影響を与えます。
姿勢というものがいかに大切かということがわかるでしょう。


筋・骨格系の歪みは、内臓や精神の歪みと密接に関わっています。
内臓や精神の歪みは必ず筋・骨格系にも歪みを作ります。
心身はいつでも三次元的に立体的に且つ連動的に影響しあっているのです。



従来の標治法には、あくまで対症療法という意味合いが強く、
この 身体の連動的歪みの是正 という面が希薄でした。


当院ではこの点を改良し、標治法に 身体の連動的歪みの是正 という目的を
持たせることにより、対症療法という範疇を越えて、
根本治療である本治法により近い治療になっています。


本治法にも身体の歪みを整える働き、骨格調整の力がありますが、
本治法だけでは整えきれない部分の調整を、標治法によって
さらに整えていくことで、治療効果をより高めていくことが出来ます。

最近は構造学的診断の深まりに伴う本治法の影響力の高まりから、
標治法の役割に対症療法的要素はなくなり、且つ標治法自体を行う必要がなくなってきています。
これにより、より短時間でより優しく、より高次元の治療が可能となりました。
オーダーメイド(注文通り)の慰安的施術や対症療法、長時間施術をお求めの方の
ご期待には添わないでしょうが、長年の病や疾患に苦しんでいらっしゃる方、
本気で切実に健康を望まれている方、またアスリートやダンサーなど
身体への意識の高い方には大変喜んで頂いております。
体質だからと諦めている方、慢性症状に苦しんでいらっしゃる方。希望はあります。お気軽にご相談ください。
                           2013年1月



また当院では患者さんの姿勢や身体の使い方の癖を把握し、
患者さんご自身が日常生活の中でどんなことに気をつければ良いか、
どんな体操やトレーニングをすれば良いかを適切にご提案させていただけます。

もって生まれた歪み(胎児期・出産時の影響)を除けば
身体の歪みというものは患者さん自身の
それまでの生活習慣によってもたらされたものですから、
それらを積極的に且つ丁寧に実践される方ほど治りも速くなります。
逆に治療に依存的になって積極的にそれらに取り組まない方は、
当然のことながら、その分、治りも遅くなります。


これは鍼灸のみならず、様々な医療、
殊に手技による治療においては同じことが言えます。
治療の主役はあくまで患者さんご本人なのです。
医療はあくまで治ろう、治そうとする患者さんの手助けでしかないのです。


治療を通してご自身の心身の歪みを自覚し、これまでの心身の使い方を改善される時、
当院の治療はより大きな手助けになるでしょう。


病の原因と診察法


病の原因

東洋医学では、自然治癒力を低下させる病の原因(病を引き起こすきっかけ)に
次の三つを考えます。

  • 内因(精神状態・情緒)
    内因は 七情 ともいい、
    怒る、喜ぶ(興奮)、思う(思いつめる)、憂う、悲しむ、驚く、恐れるなどの
    感情・情緒の偏重が身体に及ぼす影響力を指しています。

生来の体質や性格・精神習慣(考え方の癖や情緒的傾向)とも関連します。


  • 外因(気象・気候)
    風、寒、暑、湿、燥などの自然環境の変化が身体に害をなす場合を言い、
    風邪、湿邪などと呼びます。

しかし、気象条件そのものが単独で害となることはなく、
それらを害として受け取ってしまうような 内臓機能の低下 があると考えます。

たとえば「雨の日に関節が痛む」というのは、
湿を湿邪として受け取ってしまう精気の弱さがあるということを意味します。


  • 不内外因(飲食・労倦)

飲食 とは、

  • 栄養のバランスの問題
  • 食べる量の問題
  • 食中毒、薬害

の三つを言います。

因みに現代人は、活動量に比して食べ過ぎの傾向があります。
食べ過ぎによる肩こり、腰痛も珍しくありません。
発散・排泄する以上に栄養を摂りつづければ、体調が悪くなって当然。
たとえ「今」は特に目だった症状を感じていなくても、
その影響はやがて大きなしっぺ返しとして噛み締めることになるかも
知れません。

労倦(ろうけん) とは精神ならびに肉体の疲れを言いますが、房事(性行為)過度も含まれています。

その他、打撲などの外傷や過去の外科的手術、
あるいは産前産後の不養生などが心身の不調を引き起こすこともあります。


心と身体とは互いに影響しあい、またその心身は常に自然や気候の変化
社会環境・人間関係に影響を受けながら存在しています。
それゆえに東洋医学では、心のみ、身体のみ、症状・疾患のみを診ることなく 統一的に人を診てゆくのです。


診察法

東洋医学では、四診法 と呼ばれる診察法を駆使して、
病態を統括的に把握し、治療方針を立てます
西洋医学のように病名をつけるわけではありません)。

この心身の統括的な病態の診たてを 証(しょう・あかし) と呼びます。


東洋医学的な鍼灸は、必ずこの証に随って進められます。
よってこの治療法のスタイルを 随証療法 (ずいしょうりょうほう) ともいいます。

これに対して西洋医学的な鍼灸は、病名・症状に対しての対症療法を主とします。
よってこのスタイルを 随症療法 ともいいます。
なお、この病にはこのツボ、あの症状にはあのツボ、というようないわゆるツボ療法も対症療法である随症療法であり、随証療法ではありません。


本来、東洋医学における診断は診断のための診断ではなく、
「どのように治療すべきか」、治療法を導きだす為の診断です。
故に証が立てば、同時に治療方針・治療法も自ずと決まってくるように
体系化されているのです。
「状態は分かった、病名もついた、しかし治療法はありません。」
という事はないのです。


漢方薬の問題点

因みに最近は病院でも漢方薬を処方されることが多くなりましたが、
「この病にはこの薬、あの症状にはこの薬」というふうに、
西洋医学的な発想で使用されている場合が多いものです。

しかし、漢方薬の本来の処方スタイルは当院の鍼灸と同様、
随症療法ではなく随証療法なのです。


現れている症状だけを診て処方するのではなく、
現在の心身の病態、そして体質を見極めて処方されるべきものなのです。
そして、同じ漢方薬でも一人ひとりに合わせて各薬剤の配合具合を
微調整していくのが本来の漢方薬の使い方なのです。



当院の患者さんの中には漢方薬を病院で処方されながら、
「漢方薬は効かない」「漢方薬は私には合わない」
そのような印象を持っておられる方がいますが、
それは「漢方薬が効かない・合わない」のではなく、
「お体に合った漢方薬が処方がされていない」からなのです。


「毒にならないものは薬にもならない」との言葉通り、
どのような薬にも多少の毒性があります。
西洋薬ほどではないものの漢方薬にも副作用はあります。
強い副作用はなくても、合わない薬を使い続けることは
身体にとってはマイナスに働くことになるのです。



漢方薬の処方を受ける際は、東洋医学科などのある病院で、
専門医に処方してもらうことをお勧めします。


四診法の実際~望聞問切(心身まるごと診断法)



さて、四診法 は次の四つに分けられます。

  • 望(ぼう): 主に視覚を使った診察法です。舌診 を含みます。

顔色、目の光、身体的特徴、肌や筋肉の色艶・張り、
呼吸、動作などを観察します。
さらには氣の流れとその滞り・偏重状態を観ることを通して
読み取ってゆきます。
治療室に入った時から診察は始まっているということですね。


  • 聞(ぶん): 主に聴覚を使った診察法です。
    声の張り・艶・質、呼吸、話し方、足音などを観察します。


  • 問(もん): 問診です。病の背景を知る上でも、また西洋医学的検査や治療の
    必要性を鑑別する上でも重要です。

主訴(もっとも辛い症状)を中心に、
現在お持ちのその他の症状や気になっていること、
生活習慣、服用中の薬の有無、過去の病歴・手術歴などをお伺い致します。
話し方、選ばれる言葉の偏重、口癖なども同時に診てゆきます。


  • 切(せつ): いわゆる触診です。脉診腹診 を含みます。

皮膚の質や色艶・張り、筋肉の硬さや緊張・弛緩の程度、
経穴(ツボ)の反応、汗の状態、骨格上の歪みなどを診ます。

当院の鍼灸治療は対症療法ではなく、心身全体の不調和を調整し、
治癒力そのものを高めることを目的とする治療ですので、
自覚症状のある部位だけでなく、 頭部・頚部・胸部(鎖骨の下)・腰背部・
骨盤・四肢などの触診を致しますとともにすべて治療部位となりえます。
治療効果の確認のため、触診は随時丁寧に行います。
予めご理解下さいますようお願いいたします。



以上の診察法の中では「望診」が最も重要ですが、
「切診」に含まれる「脉診」「腹診」
及び「望診」に含まれる 「舌診」 も、
東洋医学的診断にあたり、重要な診察法です。
何故なら脉・腹・舌には、五臓六腑の機能的なバランス状態が如実に表れるからです。


特に 「脉」 には、季節に応じる人体の変化さえも表れます。
個々人の「今」、まさにその時の体調を表すものが なのです。


ですから、

「今打った一本の鍼」が患者さんの身体に
どのような影響を与えているのか、正確に捉え、確認し、

その変化に即座に、細やかに対応することが出来ます。



これら「脉」・「腹」・「舌」に表れた情報を読み取ることによって、
体質・病態・体力・体調 を把握することができるからこそ
まさに一人ひとりに合わせた治療ができるのです。



よって東洋医学では、

同じ病名・症状だからといって同じ治療にはなりませんし、(同病異治)
逆に異なる病名・症状でも同じ治療になることもあるのです。 異病同治)


東洋医学が 「病気ではなく人を診る医学」 といわれる所以です。
ですから「鍼が合わない方」という人は基本的には無く、
赤ちゃんからご高齢者、妊婦さんまで安心して受診していただけます。


以上、四診法 をもって精緻に診察し、
鍼灸に対する身体の変化・反応を確認・修正しつつ治療を進めて参ります。

なお、当院では東洋医学的解剖学・内科学(臓腑経絡学)だけでなく、
厳密な現代解剖学に基づく診察も重視しています。
さらには「筋肉反射テスト」という心身がストレスを感じる因子に対する
反射反応を利用したテストを行います。
これにより、より根本的な病気・疾患の原因を探り、
診断が正確かどうか、選択する鍼灸法が適切かどうかが事前に判定できます。

現在、多くの施術院で行われている鍼灸は、
症状に対するツボ療法や痛いところ・硬いところを
ただ緩めてゆくという対症療法が殆どです。

脉診によってより深い原因を探り、証を立て治療してゆく経絡治療は、
それらと比べればはるかに高次元の治療ですが、

「上工は望んでこれを知る。
 中工は問いてこれを知る。
 下工は脉でこれを知る」 と古来言われています。

脉診は習得している鍼灸師が極端に少なく、
現在一般的に行われている刺激理論に基づく
対症療法的鍼灸に比べれば高度ですが、
脉診は下工の技、最上の診察法でない
のです。

脉を通して病態を類推するのではなく、
目の前の身体をそのまま見通し、読み、診断する方が遥かに優れています。
それが 望診 です。

当院では現在は脈診はあくまで補助的なものとなり、
経絡中・経絡外の全身の氣の流れ、その滞り、
脳を含め臓器の生理的運動(屈曲・伸展、内旋・外旋、拡張・収縮)の
動きの偏り、リズムの乱れ、振幅の大きさ、
脳脊髄液循環とその滞り、
などを直接観て感じ取る 望診  を最も重視しています。


  予約制 TEL 079-421-9353  
電話受付 午前9時~午後1時 午後3時~午後7時(土曜は午後4時まで)
休診 水・日曜午後、祝日、第3日曜


何に効くの?~漢方鍼灸の適応疾患~

別ページにて詳しくご説明致します。ご参照下さい。

  • 漢方鍼灸の適応疾患  
    どのような症状・疾患に対応出来るのか、統括的にご説明しています。
  • 鍼灸とアトピー・喘息
    アトピーを中心に病理的に似た病症である喘息、花粉症、掌蹠膿疱症など
    アレルギー疾患とされている疾患についてご説明しています。
  • 肩こりと鍼灸
    よく見受けられる症状であり、たかが肩こりと軽視されやすい症状ではありますが、内臓疾患や脳梗塞など重い病と繋がる危険を潜ませている場合も少なくない、
    軽視できない症状の一つです。
  • 不妊症・不育症と鍼灸
    不妊症・不育症に対する当院の捉え方と治療方針、
    並びに治療の実際についてご説明しています。
  • 冷えと漢方鍼灸
    女性に多い冷え症ではありますが、症状として冷えはなくとも、
    あらゆる疾患・症状の背景には必ず冷えがあります。
    東洋医学では古来よりこの冷えに注目し、重要視しています。
  • 逆子と鍼灸
    鍼灸は生理不順や月経困難症を始め、不妊症・不育症、つわりや妊娠中毒症、白内障の防止、乳汁不足など産前産後を通じ、薬などの副作用の心配なく受けられる
    とても安全な治療法ですが、逆子に対しても効果が高いことは余り知られてないようです。
    こちらのページでは逆子に対する鍼灸について詳しくご説明しています。
  • 小児鍼について
    乳幼児から小学生の低学年ぐらいまでの刺さない鍼を使用した治療について
    ご説明しています。夜泣き・カンムシ、夜尿症、湿疹、風邪、食欲不振、
    下痢・便秘など乳幼児に多い様々な症状に対応出来ます。
  • 美容と鍼灸
    いわゆる「美容鍼灸」に対する当院の立場を明らかにしています。
  • 交通事故と鍼灸
    当院では交通事故や労災による外傷・後遺症に対する自賠責保険・労災保険などによる治療が可能です。当院でそれらを受けるための手順をご説明しています。
     


当院で使用する鍼灸道具~加古川市の鍼灸専門院きさらぎ



  • 主に使用する鍼
    毫鍼(ごうしん)
    毛髪程度の細さの鍼です。
    皮膚面に刺入或いは接触させて使います。
    使い捨てですので、衛生的です。
    毫鍼(ごうしん), 兵庫県 加古川市 鍼灸院きさらぎで使用する鍼

  • その他の鍼
    目的或いはお体の状態に応じ使用する鍼です。刺さない鍼です。
    刺さない鍼, 兵庫県 加古川市 鍼灸院きさらぎで使う刺さない鍼
    主に小児の治療に用います。 
    写真中央部の細い棒状の鍉鍼(ていしん)という 刺さない鍼
    毫鍼の代用として使用致します。
    主に虚弱体質の方、小児、顔面部などの施術に用います。

※最近は鍉鍼での治療が主になってきています。
より繊細な刺激により、より負担が軽くなり、
より深く広い働きかけが可能になってきています。(2013年現在)。



当院は鍼治療が主ですが、補助的にお灸も用いることもあります。

お灸とは蓬(よもぎ)の葉を乾燥・精製したモグサを使った療法です。
(他にスライスしたニンニクや生姜、塩をモグサの下に敷いて
利用する方法や柿の葉を使うなど、様々な方法があります。)

「おきゅう、やいと」と聞くと、時代劇などに出てくる
「背中に乗せたいくつもの山型の大きなモグサに火をつけ、
脂汗を流しながら必死で耐えているの図」をイメージされる方が多いようです。
確かにあれは「熱そう」ですね。

中には意図的に火傷(灸痕)を作って、
白血球の働きを高める方法(打膿灸)などもありますが、
このような刺激の強い治療法は一昔前の基礎体力のある人たちが
多かった時代には有効な方法ではありますが、
基本的に基礎体力・免疫力が落ちている現代人には刺激過多になりやすく、
また灸痕を嫌う方が増えているため、当院では使用致しません。

お灸は目的によって

  • モグサの種類や硬さや大きさなどを変える
  • 燃焼させたモグサを取り除くタイミングを変える
  • 燃焼させるモグサの総数を変える

ことにによってお灸の刺激量を調節することができます。

お灸をしている写真,加古川 心地よいお灸 点灸

症状や体力、感受性に合わせて程よい熱さに調整しつつ施術致しますので、
「熱そう」とご想像の方も安心してくださいね。

経穴に働きかけたり、モグサの輻射熱をほんのり利用したりすることで、
気血の流れがよくなり、身体全体がポカポカとしてきて
気持ちのいいものですよ。



治療の流れ

治療を受けるまで及び治療後までの流れはこちら


病に打ち克つ力をあなたに

日本の鍼灸院・鍼灸整骨院の現状と当院の立場

ありがとうございます。
ここまで読み進んで頂いたあなたに感謝致します。



本来の鍼灸はあなたの心身の可能性を引き出す優れた治療法です。
しかし、現代の日本では東洋医学に基づいた鍼灸治療を受けられる
機会はごく限られているのが現状です。


はり師・きゅう師の国家資格取得にあたっての必須習得科目は
政府の方針により西洋医学に偏重しているため、
大学・専門学校を卒業しただけでは、
西洋医学的鍼灸治療 すなわち 対症療法的鍼灸しか出来ない鍼灸師の方が
圧倒的に多いのが現実だからです。

そして西洋医学的鍼灸では、鍼灸の真価を発揮出来るはずもなく、
運動器疾患以外の様々な病や症状に対応出来るものでもないのです。
そして臨床に間に合うだけの東洋医学的鍼灸の習得は
西洋医学的鍼灸の習得よりもはるかに難しいのです。


昨今、沢山の鍼灸整骨院が増えていますが、
マッサージやダイエット・美容鍼灸などに頼らない鍼灸専門院が少ない
ことがそれを物語っています。

また東洋医学的鍼灸、或いは中医学に基づく鍼灸を標榜していても、
実際にはこの症状にはこのツボ、この病にはこのツボ、
この経絡に異常があるからこのツボ、など
対症療法になってしまっている場合も少なくありません。

当院のように東洋医学的診察はもちろんのこと、
解剖学に基づく厳密な骨格診断、構造的診断、内科的診断に基づき、
且つ対症療法を行わない統合的な鍼灸治療の専門院はごく僅かです。


  • 症状という枝葉を切り落とし、
    症状が見えなくなることを良しとする西洋医学的鍼灸
  • 症状という枝葉を越えて、病の根っこから治療し
    症状を治めるあなた自身の力を高める東洋医学的鍼灸


    あなたが求めているのはどちらですか?


心から健康を願うあなたに


鍼灸治療院きさらぎは、
根本治療専門の鍼灸院として
自信と誠意と謙虚さとをもって、
専門院だからこそ出来るあなただけの治療を提供致します。


加古川,鍼灸院,鍼灸治療院きさらぎ

院長 吉良 淳
はり師・きゅう師(国家資格)
漢方鍼灸臨床研究会認定漢方鍼灸医
日本刺絡学会認定鍼灸師
FTPピラティス認定ベーシック・トレーナー  
さらに詳しいプロフィールはこちら

  予約制 TEL 079-421-9353 

電話受付
午前9~午後1時 午後3~午後7時(土曜は4時まで) 
休  診  水/日曜午後 祝日 第3日曜

臨床中はすぐに電話に出られません。
その場合は長めにお呼び出し下さるか
少し時間を置いておかけ直し下さい。



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