対症療法の危険性
症状とはその時点における治癒力の顕現であり、
或いは心身の異常事態を知らせる警報であり、
必要があって生じるものです。
徒に症状を消すことを追う対症療法は、
警報器の警報だけを消して回っているようなもの。
火事もガス漏れも放置されたままです。
多くの施術院がそのような「症状消し」に専念し、
患者さんの多くもまたそれに類する施術を期待しがちですが、
- 「痛気持ちいい」マッサージ
- 電気バリ(打った鍼に電極を繋ぎ、電流を流す)
- 強い「ひびき」を重視した鍼
など、そのような強刺激な施術は身体を交感神経優位に、
つまり興奮状態に導くことによって症状を感じなくさせているだけなのです。
- ブロック注射
- 湿布薬
- 鎮痛剤
- 磁気ネックレス
- チタン製ネックレスやブレスレッド
など感覚を鈍らせて痛みを感じなくさせる処置と同様、対症療法に過ぎません。
がんの終末期医療に使うモルヒネなど、
回復の見込みのない方のせめてもの痛みの緩和として以外での対症療法は
あくまでごまかしの処置であることを理解することが重要です。
対症療法を続ける限り、根本的な治癒は望めないばかりか、
身体は益々鈍く、病の根は愈々深まってしまいます。
異常を異常と感じられない鈍った心身になることが本当に健康への道でしょうか
もちろん、腰痛その他筋骨格系の疾患の疼痛などは、
原因筋の評価が出来、適切な処置をすれば早い段階で解消されますが、
内科的問題が絡んでいればそれだけでは不十分です。
そして多くの場合、誰もが自覚無自覚を問わず何らかの内科的問題を抱えています。
症状とは徒らに抑え、消せば良いというようなものではなく、
根本治療により心身が整い、結果高まった治癒力、
すなわちあなた自身の力によって自ずから改善されてゆくべきものです。
また、症状とは身体からの警報であり、自ら治ろうとする治癒力の顕現であり、
そして、根本治療とはその治癒力を高めるための治療ですから、
例えば風邪症状が身体が病原菌やウィルスと闘ってくれている証であるように、
回復期だからこそ、より症状を強く感じられるようになったり、
隠れていた症状が表に出てくることもあるでしょう。
鈍磨していた知覚が活性化されることで、
異常部位をより明確に感じ易くなることもあるでしょう。
症状を憎んだり、敵としている限り、
根本治癒は遠ざかると知らなくてはなりません。
「症状=病気」、ではないと理解することが極めて重要です。
当院では乳幼児、妊産婦、ご高齢者、発熱時、急性期・慢性期など、
様々な条件・状況に適切に応じつつ、お身体全体を整えてゆきます。
徒に症状を追わないため、返って幅広い病や不調にに対応することが出来ます。
症状がいくつあってもお気軽にご相談下さい。
根本治療専門 鍼灸治療院きさらぎ
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